川崎市多摩区稲田堤の小児科スワンこどもクリニック

スワンこどもクリニック|川崎市多摩区稲田堤の専門医・指導医が診療する小児科クリニック

フルミストについて

フルミスト(経鼻インフルエンザワクチン)について

フルミストは、鼻に噴霧して接種するインフルエンザワクチンです。正式には「経鼻弱毒生インフルエンザワクチン」といい、弱毒化したインフルエンザウイルスを使った生ワクチンです。注射針を使わないため、注射が苦手なお子さまにも接種いただけます。

当院では、フルミストと従来型の注射ワクチンの両方を取り扱っております。

フルミストの特徴

  • 鼻に噴霧するタイプのワクチンで、針を刺す痛みがなく投与できます(0.1mLを両方の鼻に1回ずつ噴霧します)
  • 1回で接種が終了します
  • 海外の小児臨床試験では、接種9〜12か月後もA型インフルエンザに対する効果が報告されており、1シーズンを通した効果が期待できます(Ambrose CS ら, Pediatr Infect Dis J 2008)。再接種をしない翌シーズンにも一定の効果が残ったとの報告もあります。近年は例年より早い時期に流行が始まる年もあることから、当院ではこの点もフルミストの特徴のひとつと考えています。
  • 2歳以上19歳未満(18歳の方まで)が対象です

当院での接種

対象年齢:2歳以上19歳未満(18歳の方まで)

接種回数:1回

料金:8,000円(税込)

9月26日(土)から接種を開始する予定です。数に限りがございます。

ご予約は完全予約制のWEB予約のみで、お電話でのご予約はお受けできません。接種日程、接種時間帯、当日お持ちいただくもの、問診票については、インフルエンザワクチン接種のご案内ページをご確認ください。

注射ワクチンとの違い

  フルミスト
(経鼻生ワクチン)
従来型
注射ワクチン
投与方法 鼻に噴霧 注射
接種回数 1回 1回もしくは2回(接種時にご案内いたします)
対象年齢 2歳以上19歳未満(18歳の方まで) 6か月以上
ワクチンの種類 弱毒生ワクチン 不活化ワクチン
料金(税込) 8,000円 3,300円
チメロサールフリー(防腐剤フリー・フルービック)3,800円
主な副反応の傾向 鼻水・鼻づまり・咳などの
インフルエンザ様の症状
接種した部位の赤みや腫れなど

海外では経鼻のほうが注射より発症を抑えたとする報告(Belshe, NEJM 2007ほか)と、差が確認されない報告のどちらもあり、現時点では日本小児科学会・米国ACIPはいずれも両者を同等に推奨しています。

日本小児科学会は「不活化インフルエンザHAワクチンと経鼻弱毒生インフルエンザワクチンの間にインフルエンザ罹患予防効果に対する明確な優位性は確認されていません」としています。

ただし喘息のあるお子さまには、日本小児科学会の考え方に沿って注射ワクチンをおすすめしています。ご家族に重い免疫不全の方がいる場合も同様です。

接種できない方

当日、どのワクチンも接種できない場合

  • 接種当日に発熱(通常37.5℃以上)がある方
  • 重い急性の病気にかかっている方

フルミスト・注射ワクチンのどちらも当日は接種できません。体調が回復してから、あらためてご予約ください。当院では解熱後おおむね1週間を目安にしています。

当院でフルミスト接種ができない方(注射ワクチンでご案内します)

  • 2歳未満のお子さま、19歳以上の方
  • 妊娠している方
    ※妊娠する可能性のある方は、接種前約1か月、接種後約2か月の避妊が必要です
  • 免疫機能に異常のある方、免疫を抑える治療を受けている方
  • ステロイド製剤、免疫抑制薬を内服中の方
  • フルミストの成分でアナフィラキシーを起こしたことがある方
  • ゼラチンでアナフィラキシーを起こしたことがある方
  • 重度の喘息がある方、最近ゼーゼーしている方
  • 重い免疫不全の方と同居している方
    ※同居していない場合はフルミスト接種は可能ですが、接種後1〜2週間は密接な接触を避けていただきます
  • 脾臓がない方・脾臓の働きが弱い方・ミトコンドリア脳筋症の方・人工内耳を入れている方や内耳の生まれつきの形の異常がある方
  • アスピリンなどサリチル酸系のお薬を続けて飲んでいる方

接種前にご相談いただきたい方

以下に当てはまる方は、接種前に当院にご相談ください。フルミストを接種できる場合と、注射ワクチンをおすすめする場合があります。

  • これまでのワクチン接種後2日以内に発熱やアレルギー症状が出たことがある方
  • 近親者に先天性免疫不全の方がいる場合
  • 最近インフルエンザの治療薬(タミフル、リレンザ、イナビル、ゾフルーザなど)を使った方(使った時期をお知らせください)
  • 鶏卵・鶏肉でアナフィラキシーを起こしたことがある方(卵アレルギーだけを理由に接種できないわけではありません)
  • 授乳中の方

副反応について

2歳〜19歳未満のお子さま910人を対象とした国内の臨床試験で、フルミストを接種した608人のうち67.9%に何らかの副反応がみられました。主なものは、鼻づまり・鼻水が約59%、咳が約28%、のどの痛みが約18%、頭痛が約11%です。

このほか、発熱、食欲低下、下痢、腹痛、だるさ、筋肉痛などが1〜10%未満の頻度で報告されています。

重大な副反応として、ショック、アナフィラキシー(頻度不明)が報告されています。接種後に呼吸が苦しい、じんましんが広がる、ぐったりするなどの症状が出た場合は、すぐに当院または救急医療機関にご連絡ください。

接種の流れと接種後の注意

接種当日は、ご来院前にWEB問診票の入力と体温測定をお済ませください。来院後、体調を確認したうえで、両方の鼻に1回ずつ噴霧します。注射のような痛みはありませんが、鼻への噴霧を嫌がるお子さまもいらっしゃいます。

鼻水や鼻づまりがあっても接種できることが多いですが、当日の状態を見て判断いたします。

接種当日は激しい運動を避けてください。また、接種後1〜2週間は、重い免疫不全の方との密接な接触を可能な限り避けてください。当日から数日は、お子さまの体調の変化にご注意ください。

接種後しばらくは、インフルエンザの迅速検査でワクチン由来のウイルスが陽性に出ることがあります。

よくあるご質問

注射と両方受ける必要はありますか?

いいえ、どちらか一方で結構です。日本小児科学会は、2歳以上19歳未満では注射の不活化ワクチンと経鼻生ワクチンのいずれも同等に推奨しており、両方を重ねて接種する必要はありません。

接種した子から家族にうつりますか?

フルミストは弱毒化したウイルスを使った生ワクチンのため、接種後1〜2週間は、重い免疫不全の方との密接な接触を可能な限り避けていただいています。ご家族や日常的に接する方に重い免疫不全の方がいらっしゃる場合は、注射ワクチンをおすすめすることがありますので、ご予約の際にお知らせください。

喘息があると受けられませんか?

重度の喘息がある方や、最近ゼーゼーしているお子さまには、当院ではフルミストを行わず注射ワクチンをご案内しています。日本小児科学会も、喘息のあるお子さまには注射ワクチンをすすめています。

鼻がつまっていても接種できますか?

鼻水や鼻づまりがあっても接種できることが多いですが、当日の状態を見て判断いたします。発熱がある場合は接種できません。迷われるときは、キャンセルせずまずご相談ください。

他のワクチンと同時に接種できますか?

日本では、フルミストと他のワクチン(MR、水痘、おたふくかぜ、BCG、ロタウイルスなど)との接種間隔に決まりはありません。どちらを先に接種した場合でも、日数をあけずに接種できます。医師が必要と認めた場合には、他のワクチンとの同時接種も可能です。

なお、注射の生ワクチンどうし(MR・水痘・おたふくかぜ・BCG)は、これまでどおり27日以上あける必要がありますが、この決まりは鼻から接種するフルミストには適用されません。

直近の他ワクチン接種歴についてはWEB予診票に必要事項をお書きください。他の予防接種とフルミストの同時接種を希望される方は、通常の予防接種と、インフルエンザワクチンの両方をご予約ください。ご予約枠の都合で同じ時間内にインフルエンザワクチンの予約ができない場合は、同じ日の空いている枠に予約の上、「通常の予防接種の予約時間」にご来院ください。同日にご予約できない場合は診療時間中にクリニックへご相談ください。

参考資料

最終更新日:2026年9月4日

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