どんな病気?
水痘は、水痘・帯状庖疹ウイルス(varicella zoster virus:VZV)の感染による皮膚感染症です。
一般には「みずぼうそう」として知られています。全身どこにでも小さな水泡をもった発疹がでる病気です。
感染経路:感染力は非常に強いです
- 飛沫感染(咳やくしゃみに含まれるウイルスを鼻やのどの粘膜、眼球粘膜に付着して体内に侵入)
- 接触感染(水庖の排出物に接触することによる感染、タオルの共有や入浴時に接触など)
- 空気感染(空気中に浮遊しているウイルスを吸入することで感染)
潜伏期間は?
10-21日間(通常は2週間)
集団生活の場での流行の有無は大切な情報です。
どんな症状?
発疹は、虫さされ様の紅斑(小さな赤い発赤)→丘疹(少し盛り上がった発疹)→水庖を形成(発疹部に水をもつようになる)→痂皮形成(かさぶたを作る)と変化します。
かゆみを伴います。このような発疹が数日にわたって次々と出現するので、いろいろな段階の発疹が同時にみられるのが特徴です。
(新旧混在)また、一晩で全身にひろがるのも特徴の一つです。
発疹は全身性で顔、体、手足、頭皮、外陰部、肛門などあらゆる場所に出ます。発熱を伴うこともあります。
合併症
- 皮虜の二次感染
発疹部を掻いてしまったり、こすったりして、黄色ブドウ球菌などの細菌感染をおこしてとびひ(伝染性膿痂疹)になることがあります。 - 急性小脳失調症
けいれん、意識障害、歩行障害などを認めることがあります。
治療
- 飲み薬
抗ウイルス薬を発病後48時間以内に開始し、5日間内服することで症状を軽くすることができます。
- 塗り薬
かゆみ止めとして、水庖や紅斑などの発疹部にフェノール亜鉛化リニメント(力チリ)などを塗布します。綿棒などで発疹の上に塗ります。すでにかさぶたになった発疹には塗る必要はありません。
登園、登校はいつから?
水痘は、すべての発疹が痂皮形成(かさぶた)するまでは感染力があるため、「すべての発疹が痂皮形成するまで」出席停止です。
登園・登校許可書が必要となります。
予防接種
定期接種で、標準的な接種期間は、生後12か月から36か月の間で
1回目は生後12か月から15か月
2回目は、1回目接種終了後から6か月の間隔をおく
となっています。
水ぼうそうの相談や治療は当クリニックへ
スワンこどもクリニックの院長は小児科と腎臓の専門医です。
症状についてのお悩みや、心配に思うことがありましたらいつでもご相談ください。
ご予約は「WEB予約サイト」からも、LINEからも受付けております。